内科(糖尿病内分泌内科)
上野 八重子

宇部協立病院の魅力
意思疎通が図りやすい規模感
当院は159床の小さな病院です。医局も病院も大きすぎず、意思疎通が図りやすいという長所があります。自分がやりたい医療を実現するために、例えば、開業医の先生なら専門性に従って特色のクリニックを作り易いかと思いますが、当院ではそれに準じたこともできます。また開業医とは違って一定規模のベッドを持つことで病院のメリット(スタッフが多い・新しい治療なども開始の施設基準を作りやすい)を生かすことができます。逆に病院なので、さまざまな意見をまとめていく工夫が何時も求められますが、皆、「患者さんの為に役立つことをしよう」という考えが一致していることもあって、その点はやりがいに繋がっています。

心がけていること
患者さんの受診意図を汲む
診療において心がけているのは、患者さんの受診意図を汲んで気持ちに沿うような診療をすることです。特に慢性疾患の患者さんは、毎日つらい気持ちや様々な葛藤を抱えており、医療従事者が医学的に正しいことを強調するあまり、患者さんの希望に添えないという態度になってしまうと、患者さんに新たな葛藤を生じさせてしまいます。もちろん、よくないと思われることはきちんと伝えて是正していただくこともありますが、患者さんには楽しい穏やかな気持ちで帰宅していただけるように心がけています 。少しでも治療に対して前向きな気持ちをもっていただきたいと思っています。

目標・取り組み
地域のために医療の質向上を目指す
今後も自分の専門分野について、診療の質を高めていきたいと思っています。もともとの専門分野は糖尿病でしたが、現在は、認知症学会専門医とリウマチ学会専門医を取得して、診療のすそ野を広げています。これまであまり関心のなかった内分泌学会の分野も、新専門医制度のために、今後は二つの分野が統合されて、内分泌代謝・糖尿病領域専門医という方向に変わり、内分泌疾患の診療や症例提出を今後の研修医が求められるため、自分も勉強していく必要が生じております。一定の知識で患者さんを診ていけることは医者としての喜びなので、大変ですが協力していきたいと思っています。
当院は、職員一人ひとりが「病院づくり」に参加できる規模の病院です。患者さんに質の高い医療を提供するためにも、職員の医療レベルを維持向上させながら、働きやすい環境を作っていく必要があり、協力していただける仲間を募集しています。

子育て 支援の利用について
子供を預けた保育園(協立こぐま保育園)が近いので、昼休みに授乳に通うことができました。
育児時間も保証してもらい、周囲の先生方の仕事を増やしましたが協力していただきました。
おかげで子供はすくすくと丈夫で明るい子供に育ち、当院に初期研修医として入職してくれました。
協立こぐま保育園からは他にも看護師さんや学校の先生の子供さんなど多くの人が当院に入職しており、元気なキャラクターを発揮してくれています。保育園で育つということは医療従事者としても悪くない事だと思いますので、家庭と仕事を両立し易い環境づくりを支援してくれた病院に感謝しています。