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生協小野田診療所/総合診療・在宅診療

廣田  勝弘

宇部協立病院 医師採用サイト 廣田勝弘
宇部協立病院との出会い

「いつでも相談できるかかりつけ医」を目指して

私は卒後初期研修の時点で宇部協立病院へ入職しました。私は将来的には診療所での診療を希望しており、初期研修の目的として、①地域でどのような医療的な課題(疾患やそれ以外の患者さんが感じている課題)があるのかを知るために、より地域住民に近いところで診療を行っている医療機関で研修を行うこと、②診療所に勤務する上で必要とされる医療技術を獲得すること、③地域に根差した医療を行う上で、「いつでも相談できるかかりつけ医」の存在を特に重要と考えており、入院での診療で途切れることなく、退院後も外来や在宅でその患者さんの診療を継続できる経験を研修中に持つことができること、④病気になって関わるだけではなく、健康な地域住民に対しての予防的な関わりを行うことができることを、研修先を選ぶ基準としていました。
いくつかの他県の研修病院や大学病院総合診療部の見学や実習を行い検討したものの上記を満たす医療機関は他にはなく、宇部協立病院で初期研修を行うことに決めました。

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生協小野田診療所の魅力

プライマリ・ケアを実践する充実した日々

大学病院総合診療部での後期研修後に早速現職(生協小野田診療所)に就きました。診療所診療のやりがい・魅力は勤務開始間もなく感じられましたが、長く(約17年間)同じ診療所で診療を続けていく中でより強く「この地域の人々の健康を支える役割を果たしている!プライマリ・ケアはこれなんだよな!」と感じるようになってきました。
プライマリ・ケアの特徴を表すACCCA(https://www.primary-care.or.jp/public/index.html)がまさにそれです。Accessibility:近接性、Comprehensiveness:包括性、Coordination:協調性、Continuity:継続性、Accountability:責任性の頭文字です。これらが一体化した関係を地域の人々と共有しながら診療を行うことですが、それを我が生協小野田診療所では実践しているのです!それが魅力でやりがいであると感じないわけがありません! 

当院にいらっしゃる患者さんは他の医療機関以上に様々な相談事(全身の様々な症状、心の症状、家族の困りごと、生活での困りごと、健康法、医療や介護制度のこと、他にかかっている医療機関での検査結果や治療のこと等々)、世間話、愚痴話も含め色んなお話をされます。診療所だけで全てが解決できるわけではありません。地域の医療や介護機関、市役所や公的な福祉機関とも長年相互に相談や紹介をし合いながらやってきた積み重ねで、「ぜひ診療所で対応してほしい」とご紹介を受けることが年々増えてきています。信頼をいただいてるものとありがたく責任をもって対応させて頂いております。

「地域の中で役割を任されていること」それは大きなやりがい、魅力で皆さんに強くアピールしたい点です。

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心がけていること

よく聴き、よく眼を見て、心を込めて真剣に

長年、医師のみならず看護師や事務職員も「よく聴き、よく眼を見て、心を込めて真剣に、ほおって置かずにできることはやる、いろんなところに相談してみる」の姿勢を続けてきました。

医師一人の時には心身ともに大変でしたが、今は複数の医師が常勤でいますし、看護師や事務の力量も向上してきたので看護師や事務の対応でも同様の対応ができ、診療前の段階で患者さんの問題解決への対応が始まっていることも多くなり随分と医師の負担は減り、患者さんの満足も増してきていると感じています。診療所の多職種がチームとして患者さんや家族に関わることもまた大切にしている点であります。

複雑な問題を抱える患者さん、ご家族の対応も断ることなく、他の医療機関や自治体などの諸機関との連携で全てのケースに対応しています。「どんな方も断らない診療」は地域のセーフティーネットとして当院の大切な役割と考えています。

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目標・取り組み 

在宅医療のニーズに応える

診療面で特に注力していきたい分野は「在宅医療」です。当院のある地域では在宅医が非常に少なく、ニーズに応えられていません。コロナ禍の今は「入院すれば家族に会えない」と、がん末期や認知症末期・老衰の方々が「最期はうちで迎えたい・迎えさせたい」と希望される患者さん・ご家族が増えていますし、この先、多死社会で在院日数も短縮の方向にある中でより一層在宅医療のニーズが高まってきます。それを支える地域の在宅療養支援体制を整えることが急務です。在宅医療のみならず、介護や福祉、交通や行政サービスなど「医療・介護」と「生活」の支援体制、地域包括ケアシステムの充実化に自治体・医師会とも協力して体制づくりを行うことにも注力していきたいです。実際に今既にその体制づくりにも参画していますので関係各部署の方々との協力で前に勧めていきたいです。
また生協小野田診療所には在宅医療専門医は常勤1名、非常勤1名おり、在宅医療連合学会の専門医研修施設となっております。今後の在宅医療専門医や在宅医療を行って行きたい先生のキャリアアップにも貢献していきたいと思います。

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複数医師体制の診療で働きやすさが向上

つい4年前までは私一人医師の診療所勤務で大変な時期がありました。

現在は、常勤医 3名体制となり、在宅患者さんの夜間待機も交代で行うようになり、完全オフの週末もできるようになりました。

昨年、女性医師が出産されましたが、複数医師体制であるため診療は大きな支障もなく継続でき、産後落ち着いた今は通常勤務で診療を行っています。チーム体制なので子育てや家庭のイベント事にも互いに融通を効かせて交代して対応することも日常的にできています。育児しながらのママさん先生も活躍しやすい職場です。

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